飲食店の悲鳴
昨日、久々にBAR椛に行ってきました。
何をしに行ったかと言うと・・・貼り紙作りにです(汗)。
昨日の夕方のテレビで
「また、あの場所から感染者が」という表現がありました。
これは、札幌ススキノの感染者が出てしまったライブハウスのことで
マスコミですら、こういう表現をするようになっちゃったのか・・・と
ちょっとがっかりした次第。
これ、お店から感染者を出したら「あの場所」って言われるんだなと思うと
ぞっとする。
どんなに消毒しても、どなたかが持ってきたらOUT。
それにしても、
そのお店だって被害者ですよ(汗)。 うつした人だって、被害者。
それなのに
それに便乗するように、悪意のある人々はネットに様々な書き込みをしたりして
傷つける。
ウィルスよりも、人災の方がひどい感じがしてしまう昨今。
いじめの世界は子供たちだけじゃない、
大人がこんなことをしているから、子供のいじめが減るわけなんてないのだと思っています。
企業も風評被害を恐れて
大手の企業は今じゃ、脅迫まがいの自粛規制で「禁止」という表現で
きつい制限をかけている→経済に影響
悪循環ですよ・・・吐血
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昨夜、バーで一人で作業をしていて、静かな時間を過ごしていました。
外には、以前より少し人出があったようだけど
相変わらず、スーツ族は歩いておらず。
若くて元気のいいお兄ちゃんお姉ちゃんはいたけれど
椛ではお見かけしないタイプの若者です(笑)。
経営者の方々は、今月いっぱいはまず、会合などはほとんど休会のところが多く、
スーツ族は、自粛を余儀なくされていることもあって、飲み会は禁止。
銀座も大変なんじゃないかな・・・なんて思ったりして。
でも、考えようによっては、そのような企業は
大人数の危機管理やコンプライアンスへの取り組みが
しっかりしている証でもあるわけだから、
私たち飲食店にとっては、非常に厳しいけれど
企業には大事なことかもしれないと、矛盾する思いを抱いたりしています。
講演ではコンプライアンスに関した内容のものが増えていることもあり
今回のこの矛盾する葛藤する気持ちも、いつかは伝えられるといいなと思っています。
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椛を開店して12年ちょっと。
開店当初は、ひとりで切り盛りしていたんです。
スタッフを雇って、しっかりとお給料を支払える自信もなかったし
もし雇ったとしても、万が一の場合は、昼間、お給料を支払うための
アルバイトでもしようと思っていたほど。
それは、今でも変わらないんだけど、お客様が増えるにつれ
スタッフもお店の規模も大きくなった今。
でも(笑)
この大きさが、今回のコロナトラブルには、非常に弱い状況。
きっと、大箱のクラブやラウンジ・スナックをお持ちのオーナーさんや
ママさんは、悲鳴をあげているはず。
細々と一人ママさん、もしくはお手伝いのスタッフ一人くらいの
小規模なお店で、家賃10万以下くらいのお店なら、存続は可能だと思うけれど
家賃数十万+人件費+諸経費を考えると
来店されるお客様が少ない&いなくなってしまうと、開けているだけ赤字の状態になり
どんどん膨らむわけです。
日払いのお店だと、売上ないのに、支払(借金)がでてくるわけで
でも、アンタお客さん呼びなさいよ なんて、今回のこれじゃママさんも言えないし
ホステスさんも、お客様に声をかけずらい。
1か月、2か月なら資金体力のあるところなら、まだ持つかもしれないけれど
今回のキーワード 「いつ収束するかわからない」これが、ネックになっているわけです。
黙っていても、固定費はジャンジャカ流れていく
湯水のごとく・・・といった言葉が、しっくりきます。
半年先、1年先・・・だとすると、すぐに数千万単位の借金ができあがります。
借り入れしても、返す見込みは?
いったいいくら借りれば間にあうの?
とにかく、先の景気を取り戻すまでの予想がたたない。
仮に、コロナウィルスが沈静化しても、すぐに景気は盛り返さないでしょうし
それぞれ企業では、損失した部分の立て直しに入るので余裕がないはず。
すると、飲み屋さんという位置づけは一番最後にくるわけで
世間の皆さんも、お給料が減ったり、ボーナスがなくなったりしてる中で
さ~!飲みにでようぜ!には、なかなかなりずらく、
余裕ができてからの、最後の最後の後回しの位置にくるので
本当の意味での飲食業のコロナの収束は、ずっとずっと後だろうなと思っています。
でも、
1次会で利用する「食」の分野は、まだ少し見込みがあって
1次会までは行ってもいいか・・・という人の心理もあって
2次会に利用するお店よりは、来店数が多いことが見込まれると思うんですね。
ただ、ホステスさんたちと違って、大量に正社員雇用などをチェーン店もあるので
大型店はこれまた大変。
今回は、食も飲も
大きく構えている飲食店が非常に苦しくなるのでは・・・?と思っています。
自分の思い(感情)と、現状と未来を足し算引き算して、決断していかなければならず。
思いの部分で個人のお話をするとするならば
思い入れのある、栃の木の一枚板のカウンターと特別室・蓮の間を守りたい。
日本文化の継承を旭川でもと、京都に何度も足を運んで作りあげた結晶。
思い出もたくさん詰まっている。
まだまだ、仲間と楽しくやっていきたいし、繋がりを提供したい(*^^*)。
じゃあ、今後の旭川の経済も含め、バーの営業(ビジネス)としてどうかと考えると
コロナ以前から、もうゴーストタウン化している状況を考えると、う~ん・・・。
お店を小さくして、一人、もしくは二人くらいでやるなら
まだ生き残れるかもしれない。
けれど、これだけの思い入れのあるお城を作ったので、
縮小するつもりも、移転するつもりもなく
ここを退く時は、引退する覚悟でやってきているので、その選択はありません。
見込めないとわかった時点で、シビアに
早々に傷の浅いうちに引き上げる選択もありだし
まだ機能できないお店を支えられるだけの別分野のビジネスでフォローするか
今ある形を別の形にイノベーションするか・・・?
いずれにしても、今のままの同じスタイルでは、生き残っていけないのは
目に見えている。
毎日、北見のママさんたちや、旭川市内の飲食店の方がたと
情報交換をしています。
「今」来てくれないと、落ち着いた頃にはお店がないんです。
でも、来てくださいって言えないんです、今の状況だと。
なんです。
だから、利益が薄くても0よりは・・・とテイクアウトに踏み切っているわけで
オーナーさんは、社員に仕事を作ってあげなければならないのもあるし
今日、明日に繋がる0円からの苦肉の脱出策。
ただ、それが未来にテイクアウトとして、幅が広がれば結果オーライだけど
今は、そんな余裕のあること言ってられない、今日、明日の生活
そんな感じだと思います。
みんな、気持ちが落ちたり、もう開けているだけ赤字でどうしようと
泣きに入りながら、でも頑張るって踏ん張っています。
私も、もともとが別業界にいたこともあって
別方面から、皆が助かる方法がないかなと、日々模索しています。
ままま
早く収束しますようにと祈っていても、どうにもならないので
何かしら、アクションをかけなければね^^
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