お寺で手づくり祝賀会 Vol.1 「なぜお寺なのか?」

「なぜお寺なのか?」

「どうして、そんな発想になったのか?」など、多く聞かれました。


祝賀会のご挨拶でお話しようとしましたが、

スピーチをする方々との打ち合わせで、そのお話に触れる場面が多そうだったので

私からも話すとあまりにしつこいかな?と思い、ひっこめていたのですが

これ不思議とスピーチをする時って、その場にたつと

話そうとしていた内容がガラっと変わることが多いんですよね(そんなもんだ 爆)。

結局、そこに触れずじまいで 終わってしまったので

ここに改めて記していこうと思います(笑)。




飲み屋さんの周年事業は、ホテルやお店で行うのが一般的。

それでも、この道の大先輩である老舗店の周年事業など、

ホテルで賑やかに過ごした記事などを目にすると

「すごいなぁ~」とか、「自分の時は、こんなにお客さん来ないだろうなぁ~」とか

どこか人ごとのように感じていた自分がいたように思います。


ホテルで行うのも、ちょっと椛っぽくなくて

それなら、例年のようにお店でしっぽりとやろうかな~と、数か月前までは

思っていたのでした。


ある時、

そろそろ、周年事業の計画をしないといけないなぁ~と思い

「10周年」という節目に相応する会にするためにはどうしたら良いか考え始めて。


私にとって「10年の結果を出す日」だと思っていました。


椛のコンセプトが何であり、どう歩んできたか

そのまとめとして一区切りつける「10年」という節目にふさわしいものをと。


10年を振り返りながら

どんな思いでお店を始めたのか、そこから

10年という短い歴史ではありますが、過去を追っていきました。


創業セミナーなど講師に呼ばれて話す時に

必ずといっていいほど、お店をはじめたきっかけとコンセプトをお話します。


受講した方なら覚えているかもしれませんが


椛を開店するにあたって、


①日本の伝統文化を伝えていく

②人と人を繋げる場である

③女性ひとりでも来やすいお店づくり


こちら、当社の企業理念にもなっており

この軸はぶらさずに来ました。


そのために、私たちは着物をまとい、お茶を点て

私はというと、京都に何度も足を運び、視察を重ねて

開店して3年後に京都のデザイナーに和室を設計してもらい、

京都から材料を取り寄せて、茶室風の和室「蓮」を作ったという経緯があります。

もちろん、京都に行くときは、我が家のお寺である「東本願寺」にも訪れます。


今、お寺離れする方々が多く、お寺が潰れている時代のようです。

使わないお寺があったら、欲しいくらいです 個人的に(笑)。



とかくいう私も、葬儀や盆暮れ正月のお参りくらいしか

なかなか足を運ぶきっかけがありません。


数少ない、お寺の訪問ではありますが

立派な厨房施設があり、大きな広間があり

でもいつも静かで、もったいないなぁという気持ちがわきます。


もともと、お寺というのはコミュニティーの場所であるとお聞きしており

昔、わたしたちが子供のころは

どなたかが亡くなったら、割烹着を着た町内会のおばさんたちが集まって

お寺や集会所の厨房で、おにぎりを握ったり、おかずを作ったり

そうやって、みんなで力を合わせて助け合っていた時代です。


今では、立派な葬儀社がたくさんできて、ある意味とても便利になりましたが

携帯電話の普及もそうですが、一方で「コミュニケーション」をとっていく

手段がデジタル化されていて、人との関係が希薄なものになってきたなぁと

思うこともあり、ここは、あえて昔のように手間をかけて「人の繋がり」・・・


そういった「あったかいもの」を作りたいという思いから、こんな面倒なことを

考えました(笑)。


業者さんに頼めば、いくらでも安く、手間をかけずにできちゃうのですが

伝統ある場所で、昔に戻って・・・アナログな会を試みることに。


このたび、大谷派旭川別院の輪番とのご縁をいただき、

みなさんに法話等、お寺を知っていただくことを条件に

互いの方向性が一致したことから

講堂を提供していただける運びとなりました。



そして、着物・お茶、そして今回は餅つきと日本の伝統文化を揃え

それらを、歴史のあるお寺で開催する・・・


コンセプト①の実現へと向かうことになりました(*^^*)。




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